不活性ガス消火設備の消火剤は4種類あり、防護区画内に消火剤を放出し、酸素濃度を下げて消火する設備です。
不活性ガス消火設備は、電気室や美術館、精密機械、電気通信機室等に設置されるもので、消火剤による汚損が少なく、復旧を早急にすることが必要な施設に設置されるものです。
不活性ガス消火設備の構成は、消火剤貯蔵容器、起動用ガス容器、閉止弁(二酸化炭素消火設備の場合に設置)、配管、噴射ヘッド、操作箱、感知器、放出表示灯、制御盤、音響警報装置及び蓄電池設備等から構成されています。
2001年に、オゾン層破壊係数が「0」のハロン代替消火剤として酸素濃度を希釈させ消火する、人に対する安全性に優れた3種類の消火剤、窒素(IG-100)、IG-541、IG-55が追加されました。
名称 | 化学式 |
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二酸化炭素 | CO2(CO2:100%) |
窒素 | N2(N2:100%) |
IG-541 | N2+Ar+CO2(52%+48%+8%) |
IG-55 | N2+Ar(50%+50%) |